今日もみすゞさんのページに
来ていただきありがとうございました。
猫の手舎では一年365日、
毎日みすゞさんの詩と鈴木澪のイラストを
紹介させていただいています。
「きょうのみすゞさんの詩は・・・」
「かるた」です。
お炬燵(こた)の上に、
お蜜柑(みかん)積んで、
お祖母様、眼鏡、
キラ、キラ、キラリよ。
疊のうへにや、
かるたが散つて、
ちひちやいお頭(つむ)、
ひい、ふう、みいつよ。
硝子のそとは、
しづかな暗夜、
ときどき霰が、
パラ、パラ、パラリよ。
(かるた:金子みすゞ)
『金子みすゞ全集』
(JULA出版局)より
冬の風物詩、こたつとみかん……。
そして、おばあ様がいて、
ちっちゃな子どもがいて、かるたがあって、
何ともノスタルジックな
お正月風景がキチンと歌に仕上っていて、
思わずメロディーが口をついて出てきそう。
日本に生まれ、日本人に生まれての
幸せ感がつのります。
やはり冬は雪があってこそですね。
北海道生まれの私は雪が大好きです。
それこそ零下20度位の寒さでも平気でした。
つららが美しく輝き、雪を踏んで歩くと
心地良かった想い出があります。
雪のない東京の生活に慣れると、
その便利さ快適さに負けて
北海道の雪の良さを忘れかけている
私がいます。(反省)
鈴木 澪
正月のあそびは、すごろく、かるた、
こままわし、はねつき、たこあげ、
など勝ってよろこび負けて涙でしたね。
正月から負けて涙の正月も今は昔ばなし。
私は、漢詩で出来ている「詩がるた」
あそびがなつかしい思い出。
読み札と取り札が同じなので、
とり合いは激しかったな。
みすゞさんは「いるはがるた」でしょう。
どんな文字が書かれていたか
想像しながら作曲したことを思い出しています。
「花よりだんご~」声が聞こえてきそうです。
大西 進
※大西 進先生は、みすゞさんの詩のすべてに作曲された音楽家です。
私、鈴木 澪は先生にみすゞさんの歌を歌うコーラス部に参加し、大西先生に指導をうけました。
そして、先生の影響でみすゞさんの詩にイラストを描くことを始めました。
みすゞさんの詩画集も作っています。
金子みすゞ詩画集(鈴木澪イラスト)
おのおの16点の詩とイラストを掲載しています。
また明日もぜひ遊びに来てくださいね!
お待ちしています。猫の手舎