今日もみすゞさんのページに

来ていただきありがとうございました。

猫の手舎では一年365日、

毎日みすゞさんの詩と鈴木澪のイラストを

紹介させていただいています。

 

 

「きょうのみすゞさんの詩は・・・」

 

「雪」です。

 

 誰も知らない野の果で 

 

青い小鳥が死にました

  

さむいさむいくれ方に

 

そのなきがらを埋めよとて

 

お空は雪を撒きました

  

ふかくふかく音もなく

 

人は知らねど人里の

 

家もおともにたちました

  

しろいしろい被衣(かつぎ)着て

 

やがてほのぼのあくる朝

 

空はみごとに晴れました

  

あをくあをくうつくしく

 

小さなきれいなたましひの

 

神さまのお國へゆくみちを

  

ひろくひろくあけようと

 

 

(雪:金子みすゞ)

 

『金子みすゞ全集』

(JULA出版局)より

 

 

この詩もみすゞさんのやさしい心があふれています。

 

小さな小鳥の為にこんな心づかいをもって

 

詩にするみすゞさんを私は尊敬します。

 

鈴木 澪

 

 

この悲しさよ、美しさよ。オペラの舞台ですね。

 

美術家が活躍しますね。

 

でもステージにそれを再現することは不可能でしょう。

 

読む人のイメージの飛躍がすべてです。

 

それにしても「誰も知らない野のはて」とは、

 

これ以上さみしいところは見つかりませんね。

 

大西 進

 

※大西 進先生は、みすゞさんの詩のすべてに作曲された音楽家です。

私、鈴木 澪は先生にみすゞさんの歌を歌うコーラス部に参加し、大西先生に指導をうけました。

そして、先生の影響でみすゞさんの詩にイラストを描くことを始めました。

 

みすゞさんの詩画集も作っています。

金子みすゞ詩画集(鈴木澪イラスト)

 おのおの16点の詩とイラストを掲載しています。

 第1集「みんなちがってみんないい」

 第2集「見えぬものでもあるんだよ」

 第3集「みんなを好きに」

 

また明日もぜひ遊びに来てくださいね!

お待ちしています。猫の手舎