今日もみすゞさんのページに

来ていただきありがとうございました。

猫の手舎では一年365日、

毎日みすゞさんの詩と鈴木澪のイラストを

紹介させていただいています。

 

 

「きょうのみすゞさんの詩は・・・」

 

「夢から夢を」です。

 

 一寸法師はどこにゐる。

 

一寸法師は身がかるい、

 

夢から夢を飛んで渡る。

 

そして晝間はどこにゐる。

 

晝も夢みる子供等の、

 

夢から夢を飛んで渡る。

 

夢のないときや、どこにゐる。

 

夢のないときや、わからない、

 

夢のないときや、ないゆゑに。

 

 

(夢から夢を:金子みすゞ)

 

『金子みすゞ全集』

(JULA出版局)より

 

 

みすゞさんの詩には一寸法師が

 

何度か登場します。

 

小さな小さな一寸法師だから

 

夢の中を自由に行き来できるんだ、

 

と教えてくれました。

 

小さいけれど大きな大きな夢をもって……。

 

鈴木 澪

 

 

昼も夢みるこどもらの夢から夢をとんで

 

一寸法師は旅をしているのですね。

 

遠い昔の物語から産まれて子どもの中に

 

ずっとつづいて生きてきて……。

 

大西 進

  

※大西 進先生は、みすゞさんの詩のすべてに作曲された音楽家です。

私、鈴木 澪は先生にみすゞさんの歌を歌うコーラス部に参加し、大西先生に指導をうけました。

そして、先生の影響でみすゞさんの詩にイラストを描くことを始めました。

 

みすゞさんの詩画集も作っています。

金子みすゞ詩画集(鈴木澪イラスト)

 おのおの16点の詩とイラストを掲載しています。

 第1集「みんなちがってみんないい」

 第2集「見えぬものでもあるんだよ」

 第3集「みんなを好きに」

 

また明日もぜひ遊びに来てくださいね!

お待ちしています。猫の手舎