今日もみすゞさんのページに
来ていただきありがとうございました。
猫の手舎では一年365日、
毎日みすゞさんの詩と鈴木澪のイラストを
紹介させていただいています。
「きょうのみすゞさんの詩は・・・」
「ころんだ所」です。
いつか使ひのかへりみち
ここでころんで泣きました。
あの日みてゐた小母さんが
いまもお店にゐるやうす。
桃太郎さん、桃太郎さん、
ちよいとお貸しな、かくれみの。
(ころんだ所:金子みすゞ)
『金子みすゞ全集』
(JULA出版局)より
子供って小さな石ころにもつまずいて、
よく転んでひざっ小僧は
いつもキズがあったりしています。
いつものおつかいで、また転び
泣きべそをかいた所を
お店のおばさんが見ていた。
はずかしい気持ちが働いて、
姿をかくしたいとふと思う。
子供心を描く事にたけている
みすゞさんならではの
発想ではないかと思います。
鈴木 澪
仙崎を思った詩か、下関か。
はたまた空想のどこかの町か。
そんな遠くない昔、
どこの子もお使いをしてました。
大人は忙しく働いていて、
買い物は子どももやりました。
重いもの、もちにくいものを
大事に大事に胸にかかえて歩きますが、
デコボコ道ばかりの石ころ道は
子どもでもつまづくのです。
今、考えられませんが、
雨が降れば水たまりもありました。
ころんで泣きべそ、はずかしくて……。
大西 進
※大西 進先生は、みすゞさんの詩のすべてに作曲された音楽家です。
私、鈴木 澪は先生にみすゞさんの歌を歌うコーラス部に参加し、大西先生に指導をうけました。
そして、先生の影響でみすゞさんの詩にイラストを描くことを始めました。
みすゞさんの詩画集も作っています。
金子みすゞ詩画集(鈴木澪イラスト)
おのおの16点の詩とイラストを掲載しています。
また明日もぜひ遊びに来てくださいね!
お待ちしています。猫の手舎