「きょうのみすゞさんの詩は・・・」

 

「紙ふうせん」です。

 

一つ、ついては、手をたたく、

 

紙ふうせんののぼる空。

 

絹の旗雲、羽の雲、

 

柳のやうな、枝の雲。

 

「さんさん笹山」その唄の

 

猿もさんさん、笹山で、

 

お手々たたいて春の日を、

 

みなでたのしくあすばうし、

 

ひとりあそびもお日和は、

 

ひとりあそびも春の日は。

 

 

(紙ふうせん:金子みすゞ)

 

『金子みすゞ全集』

(JULA出版局)より

 

 

紙ふうせんで遊んだのは、

 

もう遠い昔のことです。

 

現代のようにいろいろな

 

遊び道具がなかったころ、

 

紙ふうせんは貴重な

 

遊び道具であったと思います。

 

空の雲や唄に出て来るお猿さんと

 

遊んだりと空想の世界も広がります。

 

鈴木 澪 

 

※大西 進先生は、みすゞさんの詩のすべてに作曲された音楽家です。

私、鈴木 澪は先生にみすゞさんの歌を歌うコーラス部に参加し、大西先生に指導をうけました。

そして、先生の影響でみすゞさんの詩にイラストを描くことを始めました。

 

みすゞさんの詩画集も作っています。

金子みすゞ詩画集(鈴木澪イラスト)

 おのおの16点の詩とイラストを掲載しています。

 第1集「みんなちがってみんないい」

 第2集「見えぬものでもあるんだよ」

 第3集「みんなを好きに」

 

また明日もぜひ遊びに来てくださいね!

お待ちしています。猫の手舎