今日もみすゞさんのページに

来ていただきありがとうございました。

猫の手舎では一年365日、

毎日みすゞさんの詩と鈴木澪のイラストを

紹介させていただいています。

 

 

「きょうのみすゞさんの詩は・・・」

 

「學校」です。

 

 氷がとけたら

 

みづうみの

 

底に學校は

 

あるでせう。

 

葦の葉かげに

 

映つて揺れた

 

赤い瓦よ。

 

白壁よ。

 

葦は枯れ

 

學校はあとなく

 

なつたけど、

 

氷がとけたら

 

みづうみに

 

むかしの影があるでせう。

 

葦が青めば

 

その底で

 

鐘のなる日も來るでせう。

 

 

(學校:金子みすゞ)

 

『金子みすゞ全集』

(JULA出版局)より

 

 

今はもう取り壊しになってしまった

 

古い学校の校舎を、

 

みずうみにあの日映っていた校舎を

 

思い出しての詩ではないでしょうか?

 

この氷がとけたなら

 

きっとその思い出も蘇り、

 

あの鐘の音も心に響いてくるでしょう。

 

鈴木 澪

 

 

鐘がなる日は人が亡くなった時に。

 

人におくる、と副題付です。

 

親しかった学友におくった

 

詩でしょう、きっと。

 

大西 進

  

※大西 進先生は、みすゞさんの詩のすべてに作曲された音楽家です。

私、鈴木 澪は先生にみすゞさんの歌を歌うコーラス部に参加し、大西先生に指導をうけました。

そして、先生の影響でみすゞさんの詩にイラストを描くことを始めました。

 

みすゞさんの詩画集も作っています。

金子みすゞ詩画集(鈴木澪イラスト)

 おのおの16点の詩とイラストを掲載しています。

 第1集「みんなちがってみんないい」

 第2集「見えぬものでもあるんだよ」

 第3集「みんなを好きに」

 

また明日もぜひ遊びに来てくださいね!

お待ちしています。猫の手舎