今日もみすゞさんのページに

来ていただきありがとうございました。

猫の手舎では一年365日、

毎日みすゞさんの詩と鈴木澪のイラストを

紹介させていただいています。

 

 

「きょうのみすゞさんの詩は・・・」

 

「芝草」です。

 

 名は芝草といふけれど、

 

その名をよんだことはない。

 

それはほんとにつまらない、

 

みじかいくせに、そこら中、

 

みちの上まではみ出して、

 

力いつぱいりきんでも、

 

とても抜けない、つよい草。

 

げんげは紅い花が咲く、

 

すみれは葉までやさしいよ。

 

かんざし草はかんざしに、

 

京びななんかは笛になる。

 

けれどももしか原つぱが、

 

そんな草たちばかしなら、

 

あそびつかれたわたし等は、

 

どこへ腰かけ、どこへ寝よう。

 

青い、丈夫な、やはらかな、

 

たのしいねどこよ、芝草よ。

 

 

(芝草:金子みすゞ)

 

『金子みすゞ全集』

(JULA出版局)より

 

 

この世の中には、どれひとつ取っても

 

無駄なものなどない、と言っています。

 

「みんなちがってみんないい…」

 

の精神がここでも出て来ています。

 

どんなモノも立派に役立っているものだ、

 

と教えてくれています。

 

鈴木 澪

  

※大西 進先生は、みすゞさんの詩のすべてに作曲された音楽家です。

私、鈴木 澪は先生にみすゞさんの歌を歌うコーラス部に参加し、大西先生に指導をうけました。

そして、先生の影響でみすゞさんの詩にイラストを描くことを始めました。

 

みすゞさんの詩画集も作っています。

金子みすゞ詩画集(鈴木澪イラスト)

 おのおの16点の詩とイラストを掲載しています。

 第1集「みんなちがってみんないい」

 第2集「見えぬものでもあるんだよ」

 第3集「みんなを好きに」

 

また明日もぜひ遊びに来てくださいね!

お待ちしています。猫の手舎