このページでは金子みすゞさんの

本日の詩をご紹介しています。

 

「きょうのみすゞさんの詩は・・・」

 

「転校生」です。

 

 

 

よそから來た子は

 

かはいい子、

 

どうすりや、おつれに

 

なれよかな。

 

おひるやすみに

 

みてゐたら、

 

その子は櫻に

 

もたれてた。

 

よそから來た子は

 

よそ言葉、

 

どんな言葉で

 

はなそかな。

 

かへりの路で

 

ふと見たら、

 

その子はお連れが

 

出來てゐた。

 

 

(轉校生:金子みすゞ)

 

『金子みすゞ全集』

(JULA出版局)より

 

 

みすゞさんのこの詩に登場する

 

「よそから來た子」を何度かやりましたが、

 

やはりすぐにお友達が近寄ってきて、

 

もの珍しく見られ、

 

すぐに人気者になっていました。

 

明るく明快な性格だったので、

 

「転校」はむしろ楽しかった

 

という記憶があります。

 

この詩は、私の楽しい子ども時代を

 

よみがえらせてくれた詩と言えます。

 

鈴木 澪

 

 

私は一度だけ小学校のとき転校しました。

 

また田舎の小学校だったので

 

東京から転校してきた子の東京弁は

 

先生も国語の時間に本をたくさん

 

声にしてよませました。

 

私は転校生でいじめられていました。

 

この詩はあったかく大好きです。

 

つい先頃その母校で金子みすゞの授業をしました。

 

1年生と5年生でした。

 

大西 進