このページでは金子みすゞさんの
本日の詩をご紹介しています。
「きょうのみすゞさんの詩は・・・」
「春のお機」です。
トン、トン、トンカラリンと
佐保姫さまは
むかしお機を織りました。
麥をみどりに、
菜種を黄に、
げんげを紅く、
かすみを白く、
五つ色いと
四つまでつかひ、
殘つたものは
青いとばかり。
トン、トン、トンカラリンと
佐保姫さまは
それでお空を織りました。
(春のお機:金子みすゞ)
『金子みすゞ全集』
(JULA出版局)より
カラフルな詩です。
残った糸が青だったので、
空を織るという発想はユニークです。
佐保姫とは初めて聞く名前です。
調べてみると、春を彩る神さまのようです。
そういう神様がいたとは知りませんでした。
私も神様だったらどんな春を
彩るでしょうか、
楽しいお仕事だから面白そうですね。
鈴木 澪
佐保姫さまの物語を知らない人には
何の詩?と思う詩ですね。
昔聞いた物語。今思い出そうと
思ってもなかなか出てこない。
もう一度、佐保姫さんのお話ききたいな、
どなたかおしえて下さいね。
大西 進