このページでは金子みすゞさんの

本日の詩をご紹介しています。

 

「きょうのみすゞさんの詩は・・・」

 

「お勘定」です。

  

空には雲がいま二つ、

 

路には人がいま五人。

 

ここから學校へゆくまでは、

 

五百六十七足あつて、

 

電信柱が九本ある。

 

私の箱のなんきん玉は、

 

二百三十あつたけど、

 

七つはころげてなくなつた。

 

夜のお空のあの星は、

 

千と三百五十まで、

 

かぞへたばかし、まだ知らぬ。

 

私は勘定が大好き。

 

なんでも、勘定するよ。

 

 

(お勘定:金子みすゞ)

 

『金子みすゞ全集』

(JULA出版局)より

 

 

みすゞさんはきっと

 

算数が得意だあったのでしょうね。

 

数字に強い人っていますよね。

 

私はからっきし弱い方。

 

星の数までかぞえるなんて、

 

みすゞさんらしいです。

 

鈴木 澪

 

 

夜空の星を千三百五十まで数えたなんて!

 

望遠鏡もなしで肉眼で!

 

その頃ははっきり見えたのです。

 

大西 進