このページでは金子みすゞさんの

本日の詩をご紹介しています。

 

「きょうのみすゞさんの詩は・・・」

 

「叱られる兄さん」です。

 

兄さんが叱られるので、

 

さつきから私はここで、

 

袖無の紅い小紐を、

 

結んだり、といたりしている。

 

それだのに、裏の原では、

 

さつきから城取りしてる、

 

ときどきは鳶(とび)もないている。

 

 

(叱られる兄さん:金子みすゞ)

 

『金子みすゞ全集』

(JULA出版局)より

 

 

兄さんが叱られるのが気になって

 

仕方ないみすゞさん。

 

きょうだいとはそういうものです。

 

きょうだいが仲が良いと特にそう思います。

 

みすゞさんもきっとお兄さんが

 

大好きだったのでしょう。

 

鈴木 澪

 

 

兄さんが叱られるのはめったにない、

 

いつも私が叱られて、

 

兄さんばっかりほめられて。

 

そんな兄さんが叱られて、

 

じっときいてる私です。

 

大西 進