このページでは金子みすゞさんの
本日の詩をご紹介しています。
「きょうのみすゞさんの詩は・・・」
「手品師」です。
私はきのふ、決めたのよ、
いまに大きくなつたなら、
上手な手品師になることを。
きのふ見て來た手品師は、
みるまに薔薇の花咲かせ、
ばらをお鳩に變へてゐた。
(手品師:金子みすゞ)
『金子みすゞ全集』
(JULA出版局)より
誰もが不思議な世界へひきこまれる手品。
みすゞさんもそのひとりだったんだ
なあと思うと、より親近感を覚えます。
そして、手品師になると決めたなんて、
そこら辺はみすゞさんもどこにでも
いる子どものひとりになっています。
私達もみんなそんな気持になったこと
ありますよね。
いつまでも子どもの心を持ち続けた
みすゞさんの思う事は、
子どもの代弁者としての姿勢が保たれ、
私たちを昔の世界に誘ってくれるのです。
私も手品のように、ええ何でこんな
イラストが描けるんだ?というくらい
不思議な絵を描いてみたいな。
鈴木 澪
私も手品師になりたくて。
種があるとわかっていても、
不思議だ不思議だと感心してばかりです。
特に体を空中にふんわり浮ばせる術は
やってみたくてたまりません。
満員電車でギュウギユウやられているとき、
ふんわり浮べたら最高!
大西 進