このページでは金子みすゞさんの

本日の詩をご紹介しています。

 

「きょうのみすゞさんの詩は・・・」

 

「お月さんとねえや」です。

  

私があるくとお月さんも歩く、

 

いいお月さん。

 

毎晩忘れずに

 

お空へくるなら

 

もつともつといいお月さん。

 

私が笑ふとねえやも笑ふ、

 

いいねえや。

 

いつでも御用がなくて

 

あそんでくれるなら

 

もつともつといいねえや。

 

 

(お月さんとねえや:金子みすゞ)

 

『金子みすゞ全集』

(JULA出版局)より

 

 

子どもは相手の立場を考えずに

 

わがままな考えをします。

 

自分の望み通りになれば、月もねえやも

 

より良いものになるんですね。

 

まさに子どもは王様ですからね。

 

鈴木 澪

 

 

新月の夜は月がない。

 

月のない夜空はなぜか星も少ない。

 

不思議に思う私。

 

月を見ると心安らぐ。

 

まぶしくもなく暑くもないが心あたたまる。

 

月のうたが多いのは今のように

 

夜が明るくなかったから。幸せな夜空だった。

 

今は山奥にしかそんな場所がない。

 

大西 進