このページでは金子みすゞさんの

本日の詩をご紹介しています。

 

「きょうのみすゞさんの詩は・・・」

 

「海の鳥」です。

  

きのふもけふもこの岸へ

 

かはるがはるにくる波よ。

 

いま來た波は、あの波は、

 

どこの國から來たのだろ。

 

いま退く波は、あの波は、

 

どんな岸までゆくのだろ。

 

波に浮んだ海の鳥、

 

おまへはきつと知つてゐよ。

 

もしも教へてくれるなら、

 

こんどの祭に招んであぎよ。

 

 

(海の鳥:金子みすゞ)

 

『金子みすゞ全集』

(JULA出版局)より

 

 

毎日、海を見つめて過ごした

 

みすゞさんなのでしょう。

 

波は本当に不思議な思いにかられますね。

 

海鳥に教えてと頼むみすゞさんは、

 

鳥とはお友達関係にあったのでしょう?

 

鈴木 澪

 

 

海の鳥は島がないときゃ波の上でひと休み、

 

山の鳥は木があっていいな、でも

 

海の鳥は海のことならなんだって知ってるよ。

 

ソーラン節はうたいます。

 

「わたしゃたつ鳥、波にきけ」波と鳥は

 

なかよしです。いつも話ししてるから。

 

大西 進