このページでは金子みすゞさんの
本日の詩をご紹介しています。
「きょうのみすゞさんの詩は・・・」
「雲の色」です。
夕やけ
きえた
雲のいろ、
けんくわ
してきて
ひとりゐて、
みてゐりや、
つッと
泣けてくる。
(雲の色:金子みすゞ)
『金子みすゞ全集』
(JULA出版局)より
今まであんなに明るかった空が、
太陽が沈むととたんに暗く無彩色の世界へ
と変わって行きます。
みすゞさんはその時の淋しさを、
けんかをしてきた時の思いと重ねて、
さらに強いものにしています。
空の色の変わり方を見ていると
雲の色の違いも気付きます。
みんなが見ている空、
みんなの思いがひとつになって
本当の平和が来るといいなあと
思います。
鈴木 澪