このページでは金子みすゞさんの

本日の詩をご紹介しています。

 

「きょうのみすゞさんの詩は・・・」

 

「燈籠ながし」です。

  

 昨夜流した

 

燈籠は、

 

ゆれて流れて

 

どこへ行た。

 

西へ、西へと

 

かぎりなく、

 

海とお空の

 

さかひまで。

 

ああ、けふの、

 

西のおそらの

 

あかいこと。

 

 

(燈籠ながし:金子みすゞ)

 

『金子みすゞ全集』

(JULA出版局)より

 

 

とうろうの灯と海、あかい西のおそらと

 

カラフルな美しい情景が目に浮かんできます。

 

色に敏感だったみすゞさん、

 

美しい言葉で綴られています。

 

鈴木 澪

 

 

秋のお盆かな、川へ流すのではなく

 

海に流すのですね。

 

テレビで見たかな?

 

西へ西へのですね。

 

波は寄せてくるのに

 

本当に引いてもっていってしまうのですね。

 

波の力そして、あかいあかい西の空。

 

大西 進