このページでは金子みすゞさんの

本日の詩をご紹介しています。

 

「きょうのみすゞさんの詩は・・・」

 

「花火」です。

  

あがる、あがる、花火、

 

花火はなにに、

 

やなぎと毬に。

 

消える、消える、花火、

 

消えてはなにに、

 

見えない國の花に。

 

 

(花火:金子みすゞ)

 

『金子みすゞ全集』

(JULA出版局)より

 

 

花火は束の間の華やかさを演じてみせます。

 

でもその華やかな煌めきは脳裏に残ります。

 

みすゞさんは、たくさんの花々が咲く

 

「心の中の美しい國」を想像していました。

 

鈴木 澪