このみちのさきには、
大きな森があらうよ。
ひとりぽつちの榎よ、
このみちをゆかうよ。
このみちのさきには、
大きな海があらうよ。
蓮池のかへろよ、
このみちをゆかうよ。
このみちのさきには、
大きな都があらうよ。
さびしさうな案山子よ、
このみちを行かうよ。
このみちのさきには、
なにかなにかあらうよ。
みんなでみんなで行かうよ、
このみちをゆかうよ。
(このみち:金子みすゞ)
『金子みすゞ全集』
(JULA出版局)より
まだ見ぬ先の世界には
多くの希望があふれています。
ひとりぽっちの者にみんなで
行ってみましょう、と促しています。
みすゞさんの大きな願いがこめられた
広大な詩ではないでしょうか。
「絶望は愚か者の結論」といいますが、
どんなに落ち込むようなことがあっても、
歩みを止めず信ずる道を歩み続ければ
きっとその先に希望の灯りを見つけることができる筈。
これは私自身いつも思っていること。
みなさんも、困難でくじけそうな時、
この詩をそして、この歌を歌いましょう!
鈴木 澪
全曲コンサートで
毎回フィナーレをかざった曲。
一度もみんなと歌ったことのなかった
5年生の子がこのうたで、
はじめてクラスのみんなと
「声を出し」うたった感動の
1シーンは忘れられません。
井の中のかわずよ、
広い世界を私といっしょ見ましょうと、
私も涙が出ます。
大西 進