今日もみすゞさんのページに

来ていただきありがとうございました。

猫の手舎では一年365日、

毎日みすゞさんの詩と鈴木澪のイラストを

紹介させていただいています。

 

 

「きょうのみすゞさんの詩は・・・」

 

「あるとき」です。

 

お家のみえる角へ來て、

 

おもひ出したの、あのことを。

 

私はもつと、ながいこと、

 

すねてゐなけりやいけないの。

 

だつて、かあさんはいつたのよ、

 

「晩までさうしておいで」つて。

 

だのに、みんなが呼びにきて、

 

わすれて飛んで出ちやつたの。

 

なんだかきまりが悪いけど、

 

でもいいわ、

 

ほんとはきげんのいいはうが、

 

きつと、母さんは好きだから。

 

(あるとき:金子みすゞ)

 

『金子みすゞ全集』

(JULA出版局)より

 

 

怒られてすねていても、

 

お友達が呼びに来ると何もかも忘れて

 

いっしょに遊びにいってしまうのが子どもです。

 

思い出してもあとのまつり。

 

鈴木 澪

 

 

昔、家の中の仕事はたくさんありました。

 

なんでも人の手でするからです。

 

今はチーン、ポーンと自動の世の中ですけれど。

 

子どももたくさん次々とあれしなさい、

 

これ手伝ってといわれます。

 

あそびたいさかりの子どもは

 

「なんで私ばっかりに用事を言うの」

 

とプンとふくれます。そこでおこられてしまいます。

 

「すねる」、子どもの生活に大きな位置をもつことば。

 

大西 進 

 

※大西 進先生は、みすゞさんの詩のすべてに作曲された音楽家です。

私、鈴木 澪は先生にみすゞさんの歌を歌うコーラス部に参加し、大西先生に指導をうけました。

そして、先生の影響でみすゞさんの詩にイラストを描くことを始めました。

 

みすゞさんの詩画集も作っています。

金子みすゞ詩画集(鈴木澪イラスト)

 おのおの16点の詩とイラストを掲載しています。

 第1集「みんなちがってみんないい」

 第2集「見えぬものでもあるんだよ」

 第3集「みんなを好きに」

 

また明日もぜひ遊びに来てくださいね!

お待ちしています。猫の手舎