今日もみすゞさんのページに
来ていただきありがとうございました。
猫の手舎では一年365日、
毎日みすゞさんの詩と鈴木澪のイラストを
紹介させていただいています。
「きょうのみすゞさんの詩は・・・」
「大漁」です。
朝焼小焼だ
大漁だ
大羽鰮の
大漁だ。
浜は 祭りの
ようだけど
海のなかでは
何万の
鰮の とむらい
するだろう。
(大漁:金子みすゞ)
『金子みすゞ全集』
(JULA出版局)より
この詩は、「大漁」という詩で、
大西先生の曲では、力強いテンポで始まります。
まさに大漁に沸立つ漁民たちの歓喜の表情が伺えます。
みすゞの名を広めた、きっかけの詩といわれています。
みすゞさんの有名な詩「大漁」と
童謡詩人の矢崎節夫さんとの出会いがなかったならば、
金子みすゞさんは世に出てはいなかったと言われています。
大漁という詩について矢崎さんは
「この作品にふれたときに私は激しい衝動を受けた。
大漁に酔った浜の人々の祭りのような騒がしさをよそに、
静かに小さきものたち、
力の弱いものたちの悲しみをみつめた
ひとりの優しい女性の目を感じたからだ」
と述べています。
鈴木 澪
これを一枚の絵にするのはとてもむずかしい。
あっちからみようかこっちからみようか、
と作曲するとき思いました。
でも詩はするだろう、
とまだ見ぬそれを思っているみすゞさんの心……。
この一つ前の詩が「おとむらいひの日」なのですね。
ふと魚はどうするのかなとでも思ったのでしょうか、
連続して詩をよみ、作曲したり絵をかいたりする人以外、
ぜったい気付かないと思いますよ。
大西 進
※大西 進先生は、みすゞさんの詩のすべてに作曲された音楽家です。
私、鈴木 澪は先生にみすゞさんの歌を歌うコーラス部に参加し、大西先生に指導をうけました。
そして、先生の影響でみすゞさんの詩にイラストを描くことを始めました。
みすゞさんの詩画集も作っています。
金子みすゞ詩画集(鈴木澪イラスト)
おのおの16点の詩とイラストを掲載しています。
また明日もぜひ遊びに来てくださいね!
お待ちしています。猫の手舎