今日もみすゞさんのページに
来ていただきありがとうございました。
猫の手舎では一年365日、
毎日みすゞさんの詩と鈴木澪のイラストを
紹介させていただいています。
「きょうのみすゞさんの詩は・・・」
「山茶花」です。
居ない居ない
ばあ!
誰あやす。
風ふくおせどの
山茶花は。
居ない居ない
ばあ!
いつまでも、
泣き出しさうな
空あやす。
(山茶花:金子みすゞ)
『金子みすゞ全集』
(JULA出版局)より
空を赤ちゃんと見なし、それをあやす
という発想は面白いですよね。
山茶花がどうやって?もうすぐ雨がくるぞ、
と風が教えてくれました。
そしてその風に山茶花は右に左に大きく揺れます。
山茶花は家の陰に隠れたり出て来たり。
そうした様をうたっている訳ですが、
それがいないいないバーと
は実に面白いです。
鈴木 澪
さざんかさざんかさいたみち~。
実物をこれ!と認識する前に
うたで知ってた「さざんか」。
冬をいろどるこの花は、
家の小さな庭にも咲いていて
チラとみているのですが、
さびしいみすゞさんの心には
あやしてくれる母にみえるのですね。
泣き出しそうな雲の空。
このあとの白い雲と赤い
はなが一つの絵になってうつります。
いいえ空は泣きだすのをやめて
冬の青空になるのでしょうか。
大西 進
※大西 進先生は、みすゞさんの詩のすべてに作曲された音楽家です。
私、鈴木 澪は先生にみすゞさんの歌を歌うコーラス部に参加し、大西先生に指導をうけました。
そして、先生の影響でみすゞさんの詩にイラストを描くことを始めました。
みすゞさんの詩画集も作っています。
金子みすゞ詩画集(鈴木澪イラスト)
おのおの16点の詩とイラストを掲載しています。
また明日もぜひ遊びに来てくださいね!
お待ちしています。猫の手舎