このページでは金子みすゞさんの
本日の詩をご紹介しています。
「きょうのみすゞさんの詩は・・・」
「王様のお馬」です。
王樣のお馬は木のお馬、
お供のお馬は、土の馬。
だけど、おもちやのお國では、
王樣のお馬は金の馬、
お供の馬は銀の馬。
雨のふる日のふる畳、
それもおもちやのお國では、
空も青空、あを草の、
なかをお鈴がちりしやらと、
金のお鈴がちりしやらと。
(王樣のお馬:金子みすゞ)
『金子みすゞ全集』
(JULA出版局)より
みすゞさんはお馬が好きだったのかしら?
よく登場しますね。
当時は馬は荷物運びなどの、
いまの車の役割をしていて
よく目にしていたのでしょうね。
おもちゃのお国は子供の夢の国です。
現実とは違い思いのままの世界です。
鈴木 澪