このページでは金子みすゞさんの
本日の詩をご紹介しています。
「きょうのみすゞさんの詩は・・・」
「草原」です。
露の草原
はだしでゆけば、
足があおあお染まるよな。
草のにほひもうつるよな。
草になるまで、
あるいてゆけば、
私のおかほはうつくしい、
お花になつて、
咲くだらう。
(草原:金子みすゞ)
『金子みすゞ全集』
(JULA出版局)より
草原を歩くみすゞさんの
心の内がのぞきます。
こんな風に思って草原を歩くなんて、
楽しくなります。
美しいものが好きなみすゞさんの
願いがこめられています。
鈴木 澪
露の草原をあるくと、いつか草になり、
野の花みたいな花になる。
すてきな変身願望。
日本にはモンゴルのような
広いところはないが
「そうげん」と呼ぶ
みすゞさんは「くさはら」にない
スケールで自然をみてました。
大西 進