猫の手舎では1年365日毎日、
金子みすゞさんの詩を
鈴木澪のイラストとともに発表しています。
今日のみすゞさんの詩は「露」です。
ぜひ、みすゞさんの詩を読んでみて下さい。
鈴木澪と一部作曲家・大西進先生のコメントも読んでくださいね。
皆さまのコメントお待ちしています。
今日の猫の手舎物語はこちらから↓
マンションに10年住んだところで、かづを父さんの実家の母親が体調を崩したのをきっかけにマンションは寝泊りするだけにして、実家の家を建て直し、そこで母親の面倒を見ながら仕事をして、食事は実家でみんなで一緒にするようにした。こういち兄さんはその家の二階で暮らすことになった。
かづを父さんは介護と仕事と大変な時代となってしまった。
そんな生活であったが、例の黒猫は頻繁にやってきた。
その猫は色が真っ黒で怖そうだったので「クマ」と名付けた。
クマは、猫の通用口から簡単にこの家に入れることを知って、エサは食べ放題、ベッドでお昼寝はできる。こんないい所はないと感じていたのだ。
そこへ我々が帰るとクマはそそくさと外へ出て行った。
人間になついてくれたらこのまま家にいてもいいのにクマは決して我々にはなれることはなかった。
クマがやってくるようになってから数か月が過ぎたある日、床に赤い血がポツポツと付いているのに気が付いた。
初めは訳が分からなかったけど、それが少しずつ増えて来るにしたがって、それはあのクマの足のケガが原因であったことが分かった。
しかし、クマは相変わらず人間には気を許すことはしなかった。
捕まえて足の治療をしてあげたくてもそれをクマは許してはくれなかった。
明日へ続く!また明日も見て下さい。
猫の手舎
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